支援の内容
支援の手段:「ピアサポートアウトリーチ」
ピアサポートアウトリーチとは、
「当事者による訪問支援」のことです。
ピアサポートを学んだ精神障がい、発達障がい、ひきこもりなどの当事者が、支援の対象となるピアのもとを訪ねていきます。
「家に来てどうするの?」
まず、私たちが支援したいのは、精神障がい、発達障がい、ひきこもりなどの方を抱えたご家庭である事をご理解ください。
お宅に訪問して、ご家族のお話しに耳を傾けてそのつらいお気持ちを受け止めます。
初日はたっぷり90分ご家族のお話しを伺います。
そして、当事者さんに語りかけます。
「はじめまして。〇〇といいます。これから時々伺います」はじめは、これくらいですぐに帰ります。
継続的訪問支援
2回目からは、まず、当事者さんに呼びかけます。でも、無理にドアを開けさせるようなことはありません。
ドアをあけるのは、当事者さんの意思です。
ドアを開けてくれたら、当事者さんと、交流をはかります。
ドアを開けてくれなかったら・・・
また、ご家族のお話しを伺ってその苦しいお気持ちを受け止めます。
ご家族が希望する限り訪問を繰り返します。
当事者さんがドアを開けてくれて、交流がはかれるようになったら、当事者さんとご家族の間に入って関係改善のお手伝いをします。
当事者さんと交流できるようになったら、
当事者さんと一緒に散歩に出かけたり、近くのコンビニまで買い物に行ってみたりと、軽い外出に同行します。
当事者さんの希望と状況によって、病院を紹介することもあります。
診断書がもらえたら、色々と地域のサービスにつながることが、出来るからです。
障害年金、生活保護、アパートやグループホームなど、生活の基盤を整えるお手伝いをさせていただきます。
私たちは、障害当事者の視点から、サービス利用の難しさや、ありがたさを知っています。当事者だから出来る支援のあり方で、
行政との間に立ち、当事者さんの気持ちに寄り添いながら、行政手続きをお助けします。
当事者さんの希望によって、地域の事業所や就労支援に繋げます。
私たちは
障がい当事者さんが
必ずしも働かなければならないとは
考えていません。
ただ、人生には選択肢があること
そのことを障がい当事者さんと
分かち合いたいのです。
人生は喜び、楽しみ
愛、そして役割。
それらがあって、充実すると
考えています。
どんな過去があっても
喜んで、楽しんで、
愛し愛され、役割をもっていい。
いらない人間なんて
どこにもいないのだから。
「私たちの人生にあなたが必要です」
そんな気持ちで、障がい当事者さんと
歩んで行きたい。